浅間隠山二度上峠ルート解説 2002.5.25の解説より
名前の通り、地元の倉渕町や吾妻町からはこの山に隠れて浅間山が見えないので、この名称で呼ばれて
いる。(川浦富士の別称もある)矢の筈のように頂上が二つに分かれているの矢筈山とも呼ばれる。
県道長野原倉淵線の二度上峠駐車場(3ヶ所40台)に駐車後、小さな沢沿いの登山道を登る。
安高山を右に見ながら3・4曲がりすると安高山尾根筋に出る。正面に浅間隠山が見える。
なだらかな尾根道をたどると北軽井沢ルート手前分岐点に出る。
「植生保護のために迂回してください」との注意書きとロープが張ってあり、右のササ道を行くと
元の道と合流して広い斜面を登る。尾根に出れば正面に山頂が見える。
樹林帯の急登をしばらく行くと展望が開け、背後に角落山・鼻曲山を望めるようになると山頂が近い。
展望指示盤・三角点と石祠がある山頂からは360°大パノラマを楽しめる。 mikio
コメント
植生保護の為か、登山道も必要最小限の刈り込みしかされておらず藪漕ぎに近い場所もあったが、
七年前は裸地状態だった山頂近辺が見事なお花畑に変貌を遂げており成果を実感する山行となりました。
浅間隠山の保護について
■浅間隠山は倉渕町・吾妻町・長野原町にまたがる名山。
浅間高原を見下ろす独立峰で、頂上は森林限界を抜けた草地のため展望がよく、
関東平野からよく見える秀麗な山として知られてきました。
■近ごろ浅間隠山に登る人が急激に増えて、昔は日曜日に登山者4,5人だった山が、いまは道路わきの
駐車スペースがあふれて探すのに困るほどとなり、ツアー会社がバスで団体を連れてくる山に変貌しま
した。
■登る人が増えるにつれて山頂に問題が生じてきた。
昔は草地に細い踏み跡が一本あるだけの山頂だったが、休憩で草地に踏みこむ人で裸地化し、
しだいに傾斜した浅間高原側まで裸地が広がり始めた。
このまま推移すると雨による侵食が土砂を流して荒れ果てた山頂になることは間違いない。
たとえば、……近くの鼻曲(はなまがり)山山頂は裸地化が進んで一部に崩壊がみられるのも、、
赤城山の長七郎岳山頂の小沼側斜面がえぐられてひどいガラガラの斜面に変わっているのも、
やはり草の踏みつけー裸地化ー侵食、によるものであろう。
山便り「浅間隠山の保護」より抜粋 2003年掲載 |